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東大航空宇宙の院試 vol.4 当日体験談

院試
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こんにちは,ておておです!

今回は東大大学大学院 工学系研究科 航空宇宙工学専攻の院試の説明第四弾ということで,試験当日の体験談について記事にしようと思います.

東大航空宇宙の院試の全体的な概要と専門科目・数学の対策については↓の過去記事で紹介していますので,そちらもご覧ください.

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新型コロナウイルスの影響

私が受験した年は新型コロナウイルスの影響で例年とは異なる点が多くありました.大きな変更点は次の3つです.


1つ目は試験科目です.

試験科目から数学がなくなりました.

専門科目も4科目より2科目選択(例年は4科目より3科目選択)するように変更になりました.

英語は当日行われるTOEFL-ITPが中止となり,その代わりにTOEFL-iBTのスコアを事前に提出しなければならなくなりました.TOEFL-iBTは新型コロナウイルスの影響を受けて,自宅でオンライン受験ができるspecial home editionというサービスを提供していたので,それを受験しろということでした.


2つ目は試験場です.東大のキャンパスで受験するのではなく,自宅で受験することになりました.ビデオ会議サービスであるzoomを用いてオンラインで試験が実施されました.


3つ目は試験中に参考書を見ることが許可されているということです.要するにわからない所があれば参考書を参照しながら解答しても良いということです.

このように例年と異なる部分が多かったです.

当日体験談

試験当日の体験談を書いていきます.

私の年は上述の新型コロナウイルスの影響で日程が少し特殊で

1日目 筆記試験の事前準備
2日目 筆記試験
3日目 面接の事前準備
4日目 面接

という日程でした.

試験1日目

この日は翌日行われる筆記試験の事前準備日でした.本番と同じ工程を行って当日の流れをシミュレーションすることが目的です.zoomでのオンライン筆記試験は学生・教員ともに初体験の人がほどんどだと思われるので,不慣なことによるトラブルをなるべく少なくしたいのでしょう.

早起きして机の上を片付けるなどの諸々の準備をし,事前に通知されていたzoomのミーティングルームに参加しました.

参加していきなり,私のカメラが何も映らないというトラブルが発生…すごい焦りました.試験監督にも「受験番号○○番,カメラを映してください.」と言われ軽くパニックになりました笑.その後トラブルは無事解決でき(しょうもないパソコンの設定ミスだった)すごく安心したと同時に,試験中にしょうもないミスでトラブったらどうしようとすごく不安になりました.しかしその後は特に大きなトラブルは無く,比較的順調に進んでいきました.

試験監督の指示に従って,カメラの画角の調整やパソコンの設定を行ったり,解答を記入した用紙の写真を撮り,それをオンライン上で提出する練習をしたりしました.当日の試験問題のpdfファイル(当然ながらパスワードでロックされていて開くことができません)もこの日に配布されました.

すべての作業が終了するのに2時間以上かかり,地味に疲れました.ただそのおかげで翌日の本番ではスムーズに試験が進行したと思います.

この日の夜は興奮と不安からなかなか寝付けず,5時間ぐらいしか睡眠をとることができませんでした.

試験2日目

さて,いよいよ筆記試験本番です.前日の夜になかなか寝付けなかったこともあり,なかなか起きれず予定より30分遅く起きました笑

机の上の準備等を終わらせ,前日と同じミーティングルームに参加しました.そこからの本番前の作業は前日にシミュレーションしていることもあってか,かなりスムーズに進みました.

さて,いよいよ本番です.前日に配布されていた試験問題のpdfファイルにパスワードを入力して,試験監督の試験開始の合図の後に問題を確認します.

流体 : なんだこれ?正規分布っぽい式が書いてあるけど?えっ,こんなの見たことないんですけど…
固体 : 仮想仕事の原理かぁ…あんまり勉強してなかったから解けそうにないな
システム : 小惑星探査かぁ.ぱっと見はよくある軌道計算の問題に見えるけどなんか違うな,なんだこれ?
推進 : 回転してる円盤の上に板が乗ってる?よくよく考えればただの1自由度の強制振動じゃね?これはいけそう!

推進以外「これはいけそう!」と思った問題がなかったので結構焦りました.とりあえず推進を解いて,2つ目に解く問題は推進が解き終わってから決めることにしました.

推進は思った通り典型的な1自由度の強制振動の問題に帰着でき,あまり止まらずに解くことができました.途中の計算は参考書を見て計算ミスをしていないかを確認しながら解きました.ちょうど試験開始から60分が経過したところで推進の問題すべてを解き終わりました.よっしゃぁ推進完答ぉぉぉ!!!って感じで一人心の中で盛り上がってました笑

ただし問題はここからです.残りの3つの科目の中からどれを解こうかすごく迷いました.流体とシステムはマジで解けそうになかったので,消去法で固体に決めました.

材料力学の教科書を見ながらなんとか式を立てることは出来ましたが,そこからうまく変形できません.結局,エネルギーを求めて式を立てるところまで書いてあとは何も書けませんでした…

計算ミスとかも考慮して2科目合計で5‐6割ぐらい解けたかなあって感じです.風の噂で例年合格ラインは7割ぐらいと聞いていた(真偽不明)のでかなり焦っていました.

その後,解答用紙の提出など様々な作業を終えた後に昼休みとなりました.ここで試験監督から「昼休み中にパソコン・スマホを利用することは不正行為とみなします.」とまさかの一言が告げられます.スマホで音楽でも聴きながら休憩しようと考えていたので「ええっ?」って感じでした笑

昼休み終了後,午後の試験に挑みます.

午前があまりできなかったので午後で取り返すぞ!と思いながら試験問題のpdfファイルを開きました.

流体 : 風洞実験で用いる模型の設計か.持ち込んだ資料のなかに風洞実験に関する資料があったはず!
固体 : 座屈っぽい絵が描いてあったので問題を読む前に絶対解かないことを決めました.
システム : システムの伝達関数を求める問題1問だけか.1時間かければそれなりに解けそうではあるな.
推進 : 熱力学か.これも1時間かければそれなりに解けそうではあるな.

ということで流体→システムor推進という順番で解くことにしました.

流体は奇跡的に持ち込んだ資料の中にとても参考になるものがあって,完答できました.神さまありがとう.ただ,説明を書くのに思った以上に時間がかかってしまい,解き終わったのは試験開始から70分近く経過した頃でした.

完答できた喜びと,時間配分ミスったかもという焦りの両方を感じながら次の問題に進みます.

2科目は推進を解くことにしました.問題が1問だけのシステムは途中で解けなくなった時に部分点が狙いにくいと感じたからです.それと比べて小問が合計6問ぐらいある推進の方は,途中で分からなくなっても部分点を取りやすいだろうと判断しました.

推進は,基本的な問題が多くてかなり順調に解き進めることができました(ファンデルワールスの状態方程式だけできなかった…).流体のせいでかなり残り時間が少なかったですが,何とか制限時間内に推進を解き終えることができました.

計算ミスも考慮して2科目合計で7-8割ぐらいできたかなって感じです.

こんな感じで筆記試験が終わりました.午前午後合計で7割は行ってるといいなぁって思ってました.

この後,再び解答用紙の提出などの作業をしてこの日の試験は終了です.ミーティングから退出した瞬間,疲労感から一直線にベッドに飛び込みました笑.

試験3日目

この日は面接の事前準備日でした.3日目ともなるとほとんどの人が慣れてきているのでかなりスムーズに事が進んで予定時間よりも早く終わりました.

当日の流れを一通りシミュレーションしてこの日は終わりました.

試験4日目

この日は面接が行われました.面接もzoomを使って行われます.

試験官は4人ぐらいいました.相手はカメラをoffにしているのでどのような表情をしているのか全く見えないのが怖かったです.

以下に面接の内容を再現しようと思います.


面接官「それでは面接を開始します.受験番号と名前を教えてください」

私「受験番号○○番の××です.よろしくお願いします.」

面接官「それでは面接の注意事項を説明します」

いくつか注意事項を言われる.

面接官「まずは現在どのような研究を行っているのかを説明してください」

私「現在私は~~の研究を行っております」

面接官「~~についてもう少し具体的に教えてもらえますか?」

ここから自分の研究に関する質問を2,3個されました.コロナの影響の中なかなか実験できてないと思うけどどう?とかそんな感じのことも聞かれました.あまり難しい質問はされなかったのでホッとしました.

面接官「筆記試験の午前で固体力学の問題を解いたと思うけど出来はどうだった?」

私「固体力学は正直あまりできませんでしたね…」

面接官「あんまり固体力学の勉強してなかったの?」

私「そうですね,苦手としている分野だったのであまり勉強がはかどりませんでした.」

面接官「午前のもう1問は振動の問題を解いていたけどこれはどうだった?」

私「最後の問題まで解くこともできましたし,比較的良くできたと思っています.」

面接官「修士課程終わったらどうする予定?」

私「就職するのか博士課程に進学するのかはまだ決めていないのですが,もし就職するのならば○○(具体名)などの企業に入社して××の研究開発を行いたいです.博士課程に進学するのならば△△に関する研究を実施したいと考えております.」

面接官「博士課程に進学するなら△△に関する研究をしたいということですが,修士課程でも△△に関する研究をしたいの?」

私「はい,そうです.」

面接官「東大の他にはどこの大学院受験した?」

私「東京工業大学を受験しました」(焦って京大も受験していたことを言い忘れてた)

面接官「もしすべての大学に合格したらどこにに進学するの?」

私「東大航空宇宙に進学したいと考えております.」

面接官「それでは以上になります.ありがとうございました.」

私「ありがとうございました.」


面接自体は5分ぐらいで終わりました.聞かれた内容も上記の通り定番のような質問しかされなかったです.多分よっぽど変な解答をしない限り面接の内容は合否にあまり影響しないのだと思います.

こんな感じで院試の全日程が終了し,ものすごい開放感を感じていました.

最後に

いかがだったでしょうか.かなり長い記事になってしまいましたが,ここまで読んでいただきありがとうございました.

もし質問等あれば遠慮をせずにコメントまでどうぞ!

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